令和3年度第3回サツマイモ基腐病情報交換会に寄せられた質問とそれに対する回答をカテゴリーごとにまとめて紹介します。
※2022年3月28日時点の情報です。内容は今後変更となる場合があります。
※サツマイモ基腐病 Q&A(令和3年度第2回版)も合わせてご確認ください。
1.基腐病の発生生態
基腐病菌は完全に枯死している残渣には感染、滞留しないのか?
先行して発生した海外での対策や状況(被害程度)、抵抗性品種の利用状況を教えて欲しい。
発生ほ場で収穫した芋は、症状が認められなくても味や匂いに違いがあるのか?
基腐病の蔓延には、気温上昇等の気候変動が要因となっているのか?
基腐病には、水媒以外にどのような伝播様式があるのか?
発生県では、発生ほ場で罹病した蔓や残渣、塊根を、どのように処理しているのか?
2.国内での被害状況
発生県における被害面積は、具体的にはどれくらいの規模なのか?
3.農薬による防除・土壌消毒
畝間からの感染を防ぐ薬剤の開発状況はどうなっているのか?
土付きコンテナによる集出荷で、使用後に資材消毒剤(ケミクロンG等)散布で洗浄すれば、菌は死滅するのか?
登録農薬を増やさないと耐性菌が出ることが危惧されるが、基腐病に対する農薬の開発や承認状況を教えて欲しい。
指定農薬であるアミスターの防除効果はどうか?
薬剤散布の普及にかかる普及指導センターとの連携の状況を教えて欲しい。
サツマイモ苗のベンレート処理のタイミング(採苗直後と定植直前)及び効果的な処理方法を教えて欲しい。
4.耕種・生物的防除
種芋の蒸熱消毒について耐熱性のある病気(菌)と、芋に障害が起きる温度について教えて欲しい。
無農薬で効果の高い苗消毒方法はないのか?
抵抗性のある新品種の来期作付けは困難とのことだが、現時点での進捗状況を教えて欲しい。
残渣量によると思うが、輪作は1年おきでも効果はあるのか?
輪作が進まない要因は、生産地の環境なのか、農家の資本装備(機械化等)なのか?
収穫後の表土の残渣分解対策としてフレールモアの使用が示されているが、他に効化的な機材等はないか?
青果用品種では、「べにまさり」がやや抵抗性とのことだが、同品種を親に育成された品種ではどうか?
土壌に散布する微生物資材は効果があるのか?
前作の発病程度や残渣の分解促進、輪作年数等、次作以降に影響を与える要因や対策について、新しい知見はないか?
種芋の洗浄・消毒や蒸熱処理・貯蔵で水に浸かることにより、貯蔵性や萌芽性には影響しないのか?
南九州では1年休作しても発病すると聞いたが、周りの環境の影響なのか?
病原菌に汚染された土壌の回復方法はあるのか?
病水稲のいもち病抵抗性品種のような、品種育成は可能なのか?
土壌還元消毒(糖含有珪藻土)による効果を確認した試験事例はあるのか?
5.芋の収穫・貯蔵・流通
今回はなし
6.検査技術
リモートセンシングによる病害発生の判別は、蔓が伸びる前なのか、栽培期間全体で可能なのか?
基腐病の簡易診断キットはあるのか?
7.その他
小規模の栽培者や農業者以外(家庭菜園等)への注意喚起や発生時の対応について、何がどの程度まで必要か、先行事例があれば教えて欲しい。