ヤラピンについてメモ

英語で書くとjalapin
食品としてはサツマイモにのみ含まれていると書かれていることが多いが、実際にはヨウサイ(空心菜)にも含まれている。

ヤラピンは緩下剤になると言われている。
ヤラピン=ヤラッパ脂+ コンボルブリン?


ヤラピンはヒルガオ科(主にサツマイモ属)の植物に含まれる。
ヤラピン(スカモニンまたはスカモニウム)は、Ipomoea purgaに由来する樹脂配糖体。https://en.wikipedia.org/wiki/Jalap
https://en.wikipedia.org/wiki/Ipomoea_purga

ヤラピンを加水分解するとヤラピン酸を生じる。さらに、ヤラピン酸を加水分解するとヤラピノール酸とブドウ糖になる。
ヤラピン=C49H99O23
ヤラピン酸=C30H66O20
ヤラピノール酸=C16H32O3

サツマイモ表面につく黒い物質は、ヤラピンが空気中でポリフェノール(クロロゲン酸)と反応し黒くなったもの。 クロロゲン酸はサツマイモの皮の部分に多く含まれる。

ヒルガオ科植物の樹脂配糖体は、ケンゴ子等のヒルガオ科を起原とする瀉下生薬に特有の成分で、エーテル可溶性のヤラピンと不溶性のコンボルブリンの二つのタイプに大別されています。近年、ヤラピンに関しては単離、構造決定された例はありますが、コンボルブリンに関しては、未だ単離された例はありません。また近年、ヤラピンの生物活性に関する研究が行われるようになり、それらの有する抗菌、がん細胞増殖抑制、鎮静、血管弛緩、抗炎症ならびにイオノフォア活性等の生物機能が報告されてきています。
http://www2.kuma.u-tokai.ac.jp/~nougaku/Bio/ono/main1.html

ヤラッパの塊根は峻下剤(しゅんげざい)として用いられる。有効成分は樹脂配糖体コンボルブリン(10~20%)である。塊根のアルコールエキスを水で洗い、水溶性成分を除いたものをヤラッパ脂といい、同様に峻下剤とされる。
https://kotobank.jp/word/%E3%83%A4%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%91-649817