活動の目的
サツマイモ情報センターは、「サツマイモを多面的・多角的に研究し、その成果を広く社会に実装すること」を目的に、「サツマイモに関する理論知と実践知の集積の場」の構築に取り組みます。
活動の背景
現在、世界のサツマイモ生産は中国やアフリカ諸国が大部分を占めていて、生産量でみると残念ながら日本の順位は低い状況です。しかし、サツマイモの育種、栽培・加工技術は日本がトップレベルと言われています。
国内では、年々新しいサツマイモの品種や商品が開発され、種類も驚くほど多くあります。サツマイモに関わっている研究者、生産者、事業者でも、サツマイモに関する実態を把握できないほどです。
一方で、日本のサツマイモ業界は、次のような危機を抱えている状況です。
- 高齢化・人材不足等による国内生産量の更なる減少
- 国内研究者の減少による研究開発の弱体化、技術力の低下
- 気象変動による生産量や品質のばらつき、病害虫の発生増加
よって、今後の国内のサツマイモに関わる人や組織には、次のような視点をもつことが重要と考えています。
- グローカル
Think Globally, Act Locally。サツマイモに関して、世界規模に展開・通用する考えをもって、地域の文化や慣習に向き合い、社会のニーズに合った取り組みを実施する。 - オープンイノベーション
サツマイモ業界に対するビジョンや志を同じくする個人・企業・組織が、壁をとりはらって積極的に情報や技術を共有し、新しい事業機会を探索し新規事業を共創する。 - 未来思考(バックキャスティング)
サツマイモ業界の未来のあるべき姿から未来を起点に解決策を見つけ、いま起こすべきアクションを決めて実行する。